妥協なしで不動産投資

これに徹したのがWマートだ。 この「最大顧客の最大満足」をさらに押し進めた結果、最近のW社はドミナント戦略を取り入れている。
DSのWマートーストアは随時スーパーセンターに転換されているが、その周辺にネイバーを配置してマーケットシェアを向上させようとしている。 これがドミナント戦略といわれる手法だ。
とりあえず今日は食品だけを買いたいと思えば、クルマを飛ばしてスーパーセンターまで行く必要はない。 近くのネイバーで十分だ。

2002年1月に開店したネイバー4店のうちに2店舗は、過当競争が全米一といわれるヒューストンにあり、おそらくここで日本進出をにらんだネイバーのヒナ型をつくっているのだろう。 Wマートは面の拡大を終わると密度を追求してくる。
アメリカでは、商圏密度はそれほど高くなくても巨大店舗なら十分に利益が上がるようになっている。 それは広域な地域から集客すればよいからだ。
しかし、さしもの広大なアメリカも出店の余地は減少傾向になってきた。 となると倍々成長を維持するには面の拡大に邁進しているだけではいずれ廃る。
だから密度の追求に迫られた。 こうして、誕生したのがアメリカでのSMの標準サイズ(約4000平方メートル内外)を持つネイバーフードーマーケットだ。
ネイバーの出店戦略は、すでに出店しているスーパーセンターの周辺に出て、買い物客の来店頻度を高めるためだ。 だが、まだネイバーの出店スペースは手探り状態。
2001年は26店舗、2002年は20店舗にすぎないが、数年以内に年間出店数を100店舗ペースに乗せ、さらなるシェア拡大に乗り出すと見られている。 日本参入でもスーパーセンターを母艦にして、周辺にネイバーを展開するドミナント方式を採用するときがやがてくるだろう。
ただし、日本の場合はスーパーセンターの規模がアメリカ並みの広さを確保できるかという問題は残る。 道路網が充実し、しかも高速道路がタダのアメリカでは、まず配送コストありきで出店を決めるのが普通である。

極端な場合は、配送効率に難ありという結論に到達すれば、どれだけ好立地であっても出店しない。 W社は全米、全店舗の価格統一をしていることもあり、配送センターからの効率的供給は統一価格維持のためには不可欠になっている。
アメリカのフリーウェイを走るコンボイは、スーパーセンターの周辺に展開するネイバーに寄ることにより一層配送効率の向上につながり、こうしたコスト削減効果は、さらに販売価格の引き下げにつながる。 W社の配送システムでは、前述したように空荷はなるべく避けるようになっている。

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